一般社団法人大阪代協

堺支部の活動報告

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10月支部会を開催しました~自己点検チェック座談会~ 

2025.10.26

2025年10月23日(木)午後3時30分からダイワロイネットホテル堺東 にて令和7年度第5回支部会を開催しました。麦谷副支部長が司会者となり22名(会員18名・オブザーバーとして三重県松阪支部より4名)が参加して情報交換を行いました。

今回は、「代理店業務品質評価 自己点検チェックシート座談会」が行われ、参加者からは「色々な意見が聞け参考になった」との声が多く聞かれました。

隼田副会長のあいさつ

 つい先日、金融経済紙では損害保険代理店の再委託問題視する記事が掲載されました。また金融庁・財務局による代理店への立ち入り検査など、私たちの業界を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。一見すると問題が増えているようにも見えますが、こうした動きこそが業界全体の健全化や質の向上につながる契機になるのではないかと感じています。これまで私たち代理店は、保険会社に多くを委ね、言われたことを粛々と行ってきた側面もありました。しかし今こそ、代理店自らが主体性を持ち、考え、行動し、責任をもって業務品質を高めていく時代だと思います。1分1秒を無駄にせず、共に成長していけるよう取り組んでまいりましょう。本日の支部会は「自己点検チェックシート 座談会」です。この自己点検チェックシートは、業界全体にとって極めて重要なテーマです。
 中には、「何それ?」という代理店や、「回答は済ませたけれど取組みの意義がよく分からない」「保険会社の担当者に任せている」等の声もよく耳にします。
しかし、本来このシートはあくまでも自己点検であり、保険会社任せにするのではなく、各社が自社の運営に活かせるような形で取り組むことが求められています。
 自己点検チェックシートの目的は、単なる形式的な提出ではなく、対話を通じてPGC(Professionalism・Governance・Communication)を高めることにあります。「やって終わり」ではなく、取り組みを通じて何を感じ、どう改善につなげるかを意識することが大切です。
 今日の座談会をきっかけに会員間の意識を高め、学びや気づきを仲間へと波及できるような堺支部であって欲しいと思います。
本日は、よろしくお願いします。

田野支部長のあいさつ

6月の支部会では、会員の皆さまに個別にお声掛けを行ったこともあり、提携業者の方々を含めて約50名近くのご参加をいただき、大変活気のある会となりました。
その後、7月および9月の支部会では、あえて個別の声掛けを行わずに開催し、どれほどの参加があるかを試みたところ、いずれの回も30名強の方々にご参加いただきました。
また、9月に実施したバーベキュー大会にも約50名の皆さまにお集まりいただき、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
一方で、10月の支部会は、今まさに業界の関心が高まっている「自己点検チェック」をテーマとしてご案内しましたが、参加者は大きく減少し、久しぶりに20名を下回る結果となりました。
やや寂しさも感じましたが、参加された皆さまには、少人数だからこそできる“密度の濃い意見交換”を通じて、より実りある会にしていただければと思っています。

【各委員会報告】

・企画環境委員会 10月6日開催(松本委員より報告)

 8月に実施した「大阪代協全会員アンケート」について、その結果を吟味しました。アンケート結果は、①「報告編本編」②「アンケート結果」③「代理店の声」の3部構成で大阪代協のホームページに掲載している。特に「代理店の声」は現場の意見として大変参考になる内容であった。
 また、「自己点検チェックシート」については、大阪代協として次年度以降も同様の様式で継続的に使用していくことを希望している。現在、チェックシートは保険会社の営業担当者を通じて提出しているが、担当者の中にはチェックシートに関する知識が十分でないケースが見受けられる。そのため、知識のない担当者が内容に対して意見を述べることには疑問があるとの声もあった。
 さらに、代理店によっては自己点検チェックシートを良く見せようと実態と異なる回答をしている場合があり、その内容を保険会社がそのまま評価の判断材料として利用することには懸念が示された。大阪代協としては、自己点検チェックシートの趣旨を正しく理解し、公正かつ実態に即した運用が行われることを望む、と業界に訴えかけています。

・組織委員会 (門口副支部長より報告)

 10月は組織委員会の開催はなかった。組織委員会は「仲間づくり」を主な活動目的としており、新たな会員や協力者の拡大に向けた取り組みを進めている。見込み先づくりについては、今回、堺支部で実施した「代理店賠責セミナー」において新たな見込みが得られなかった。今後の活動においては、各支部や関係者の皆様に見込み先のご紹介・ご協力をお願いしたい。

・事業活性化委員会(麦谷副支部長より報告)

提携事業の周知、会員代理店の顧客サービス力の向上を目的として「提携事業・博覧会」を11月14日15時から大阪市立生涯学習センター第1研修室で開催します。
堺支部からの参加者を募りました。

【理事会報告】

田野支部長より報告がありました。

・審議事項

①11月27日LIVEステーション
②2026年度日本代協事業計画提言
③会員未納会員への催告状の発送
詳細は、下記のリンクをご参照下さい。⇒10月理事会報告リンク入り口

【代理店業務品質評価 自己点検チェックシート 座談会】

田野支部長が司会進行役で、5グループに分かれディスカッションを実施しました。
 皆さん、本日はお忙しい中、「自己点検チェックシート」の座談会にご参加いただき、ありがとうございます。今日はこの時間を通して、皆さんにとって有意義な意見交換の場になればと思っています。
 ご承知のとおり、「自己点検チェックシート」は各代理店で作成して、保険会社に提出されているかと思います。ただ、今年度は保険会社から特に振り返りやコメントがあるわけでもなく、正直、どう活かされているのか分かりづらい状況です。
 このチェックシートに「正解」というものはありません。以前、10代理店分の回答を確認したことがあるんですが、それぞれの代理店で感じ方や捉え方に違いがありました。そういった意味でも、いろいろな視点や考え方を知ることが大切だと感じています。
 今日は、皆さんの思いや考えをぜひ気軽に出し合っていただきながら、今後に活かせるようなヒントを一緒に見つけていければと思います。

【各グループの発表】

【グループA】
「十分にできている」にチェックを入れる際の判断基準について意見交換を行いました。
事務担当者に依頼し、具体的な方法を考えてもらったうえで全員で話し合う体制を取っているとの意見がありました。研修教材については、保険会社単位で提供されているeラーニングを活用している代理店が多いようです。また、募集人と経営者とでは立場や視点が異なるため、統一的な判断が難しいという声もありました。保険会社の社員にコンセンサスを求めて対応しているケースや、個人ごとに実施しているケースもあり、実際のところ保険会社によって運用に違いがあることが共有されました。

【グループB】
乗り合い代理店の立場から「比較推奨販売」について活発な意見交換が行われました。
お客様にどのように商品を案内すべきか、また同じ自動車保険でも保険会社によって補償内容が微妙に異なり、まったく同一の商品は存在しないため、説明の難しさが話題となりました。
 実際の事例として、車両入替手続き後にお客様から「エコノミー車両を一般条件に変更してほしかった」との申し出があったケースが紹介されました。こうした事例に対して、条件内容の確認や対応履歴の記録体制など、今後の体制整備について議論の余地があるとの意見が出されました。

【グループC】
「利益相反」に関する設問について意見が集中しました。
設問の中に「顧客の希望に反する修理業者等の紹介をしていない」「修理費が適正であることを確認している」などの項目がありますが、実際には代理店が修理費の適正さを判断することは難しいとの意見が多数を占めました。そのため、「はい」と回答するのは不自然であり、かといって「いいえ」にすると改正案を提出しなければならないという課題もあります。本来であれば「対象外」としたいが、他の代理店ではどのように対応しているのか意見を聞きたい、との声が上がりました。

【グループD】
グループCの意見を受けてこの「利益相反」項目の取り扱いについて議論しました。
設問の目的が「保険金関連事業など、他業との間に利益相反が生じ得る兼業代理店」を想定しているものであるため、専業代理店においては「対象外」として回答して問題ないとの見解で一致しました。
 確認資料としては、決算書を提出し、利益相反に関する不明金がないことを確認してもらう方法が紹介されました。
 また、「利益相反ハンドブック」や社内規定集に基づいて社内勉強会を実施しているとの報告もあり、継続的な社内教育の重要性が確認されました。

【グループE】
「十分にできている」との回答の背景について話し合いました。
これまでの自己点検では「はい」と回答するのが慣例化しており、今回も同様に全て「はい」としている代理店が多いのではないかとの意見が出ました。
 しかし、今回の自己点検では「実態をありのままに回答することが重要である」との認識を共有し、形式的ではなく実情に即した回答を行うことの必要性を確認しました。
 最後にはコンプライアンスに関する話題にも及び、LINEの業務使用禁止や対応履歴の管理方法などについても意見交換が行われました。参加者からは「有意義な時間を過ごすことができた」との声が聞かれました。

【鉢木副支部長の閉会のあいさつ】

本日は、松阪支部の皆さまにもご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回の座談会は、堺支部として初めての試みとなり、どのような形になるのか正直なところ少し不安もありました。
 しかし、実際に開催してみると、各代理店それぞれの特色が表れ、普段なかなか聞くことのできない貴重なご意見を伺うことができ、大変有意義な時間となりました。
 今後もこのような機会を通じて、保険会社の違いを超えて情報を共有し、同じ目的を持つ仲間として共に成長していければと思います。
ご参加いただいた皆さま、本日は誠にありがとうございました。

【今後の予定】

忘年会
日時:令和7年12月6日(土)17時~19時
場所:ダイワロイネットホテル堺東1階 

皆様のご参加をお待ちしております。

最後に集合写真を撮影して支部会は終了しました。

(記事:堺支部 大谷記者)

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