2024年度人材育成研修を開催しました
10月4日(金)13時~5日(土)12時までの一泊二日、ホテル・ロッジ舞洲にて
2024年度の大阪代協人材育成研修会を開催しました。総勢25名の参加でした。大阪代協単独で行う宿泊型の研修は、コロナ禍以降初であり、主催する私たちとしては非常に懐かしい思いでした。
セミナー1:サイバーリスク対応をコアコンピタンスとした企業開拓
大分県代協理事を務める RiMiX株式会社 代表取締役 今徳 良 氏による「私の代理店経営」について、セミナーをいただきました。
◆売り手が少ないため競争が無く、サイバーリスク保険は、保険代理得店にとって「ブルーオーシャン」である。
◆サイバーセキュリティは企業にとって重要な経営問題であり、「経営者」に直結した商談が可能。見積に使用する基礎資料は「生命保険」のコンサルティングに繋げることができる。
◆「仕事で使用するクルマに保険を付保しているのに、同じく仕事で使用していて、よりリスクが大きいパソコンになぜ保険を掛けないのですか?」はキラートークになるかも。
◆サイバーリスク保険が改定され、支払には「外部からの通報」要件が設定された。ただPCにウイルス感染が発覚しただけでは保険金は支払われない。
など、目からウロコのお話が満載!大変興味深いセミナーでした。
RiMiX株式会社が、サイバーリスク対応を自社の「強み」として、独自性を発揮し、お客様の支持を増やしている様子が良くわかりました。
グループディスカッション
休憩をはさみ、今徳氏の代理店経営のセミナーを受け、自社を振り返るディスカッションを行いました。テーマは
その①「自社の課題、弱み、強み」とは?
その②「目指す代理店、募集人の姿」とは?
をテーマに3グループに分かれてグループディスカッションを致しました。
どのグループでも高齢化・リクルート・事業継承・組織化が進んでいない等の課題があるようでした。併せて、他の代理店にはない「強み」を持たないと先々生き残りが難しいのでは?という危機感も生まれたようです。新しい発想や取り組みをされている今徳講師のセミナーは大変参考になったようです。
セミナー2:「なぜ私たちに代協が必要なのか?」
新谷会長による、大阪代協定番のセミナー「なぜ私たちに代協が必要なのか?」が今回の人材育成研修でも実施されました。
新谷会長は、以下のポイントを力強く受講者に訴えかけました。
◆現在国内保険料の90%は代理店経由で契約されている。しかし90%を切るのは時間の問題だ
◆保険代理店は、将来も世の中で必要とされる存在であり続けなればならない
◆そのためには資質を向上させ、体制を整備し、お客様のご支持に応え続ける必要がある
◆そのための情報やツールは「代協」が提供している(保険会社のフィルターが掛からない)
◆「代協」の情報やツールをしっかり活用して欲しい。
◆「代協」が縮小して困るのは私たち「代理店」。「代協」の維持発展のための活動が「代協活動」である
様々な問題が錯綜する今、代協は、代理店の声や思いを保険業界に発信できる唯一の機関です。代理店の存続の為の情報や経営判断の交流の場が用意されている。保険代理店という職業の大切さを世の中に浸透させましょう!と熱く語っていただきました。
そして、安本教育担当理事より1日のまとめを頂き、予定通り17時に終了しました。
恒例の懇親バーベキュー
17時30分からは、大阪で最も夕日が美しいと言われている舞洲の海岸でのバーベキュー懇親会が始まりました。あいにくの曇り空で美しい夕焼けはお預けとなりましたが、今日初めて会った皆さんも和気あいあいの歓談を楽しみました。サプライズで花火が打ちあがり、懇親の場が一層盛り上がりました。
伝統の「語ろう会」
20時30分からは、研修棟の和室に場所を移し、これまで数々の伝説が生まれた大阪代協人材育成研修会恒例の「語ろう会」が開催されました。会場では、隣の人の声が聞こえにくくなるくらい、皆が大声で語り合い、講師のお二人も参戦されあちらこちらで爆笑の渦が巻き起こって、大変な盛り上りを見せました。コロナ禍以前に戻ったような、改めて代協のすばらしさを感じる時間となりました。
セミナー3:代理店と保険会社はどこから来てどこに向かうのか
研修2日目の最初のプログラムとして、日本代協組織委員長を務める株式会社集成社 代表取締役 藤山 裕介 氏によるセミナーをいただきました。
全国の代協でお話をされている藤山委員長の声質、間合い、声量は迫力そのもので、モーニング目覚ましセミナーとしてうってつけです。
お話の中身は、明治時代に遡って代理店の歴史、保険会社との関係、社会での位置づけ等を検証し、代協が生まれた背景を解説いただきました。明治の時代も、令和の今も、常に保険代理店は社会に必要とされる存在であり続けなければならない、当時からの代理店の思いが脈々と今に受け継がれています。
我々代理店の事業とは何か?保険会社が決めることではない。基本に立ち返りお客様の求めている事をすることで、公共性を高め、必ず信頼を取り戻す事ができる。「人は信頼できる人から保険に加入した方が安心するという文化」をこれからも守っていかなければならない。集い、語らい、高めあう代協にそのすべての情報、ノウハウ、ツールがあります。と力強いお言葉で締めくくられました。
恒例の「2分間スピーチ」
10時30分からは、人材育成研修会の最後は、恒例となった参加者による「2分間スピーチ」です。新谷会長から色々とテーマが出され、それを2分間にまとめて話すことがルールです。我々は、決められた時間内で如何に相手に伝えられるかが仕事の基本。難易度の高いプログラムですが、さすが選ばれし人材育成参加者の皆様は、上手にクリアされてました。
最後に講師をして頂いた今徳様、藤山様から、研修全体の感想を頂き、「大阪の人材育成研修会は、会場も素晴らしく、若い人達の熱い思い希望が感じられて、素晴らしい時間を共有出来て本当に良かった。我々も同じ代理店として大阪に負けず頑張ろうと思いました。」とのことでした。
11時55分に渡辺教育委員長により、閉会の挨拶と日本代協アカデミーとコンサルの申し込み等のご案内をお伝えして無事終了となりました。
今回の人材育成は、若い人が多く参加をいただきました。今回参加された皆さんが、この業界を支える太い幹となって、代理店の未来を支え、より良い新しい代協が形作られていくのであろうと頼もしく感じました。
(教育委員:山本 幸雄)