一般社団法人大阪代協

広報室の活動報告

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第4回「大阪代協LIVEステーション」を配信しました

2023.08.25

2023年8月2日(水)16:00より、第4回「大阪代協LIVEステーション」が配信されました。今回から司会進行は妹尾副会長と髙木主任のコンビでお届けしています。

冒頭、新たな試みとしてLIVEステーションを集合形式で視聴中の船場支部、堺支部とリアルタイムで中継をつないで行う旨の説明の後、新谷会長のメッセージから始まりました。

【新谷会長メッセージ】

新谷会長は、保険業界に激震が走ったビッグモーター事件や、保険会社のカルテル疑惑問題に対しての大阪代協としての考え方や、今後注目すべきポイントを挙げました。(両問題の詳細についてはここでは割愛いたします。)

【両問題に共通する、本質的な背景とは?】

■保険会社による、お客様を軽視した売り上げ至上主義が背景にあるように感じています。
事故車の入庫誘導は顧客への優良なサービス提供と、適正な保険金支払の実現に繋がるので代理店も協力しています。しかし現実は入庫誘導が、保険会社の数字を上げる為の道具となって、適正な保険金支払の考え方が二の次になっているとすれば、大変残念です。
■カルテル疑惑問題にも大きなショックを受けました。火災保険が大幅な赤字が続いている状況は理解しています。しかし、保険料の引き上げについて、保険会社はお客様への説明にどこまで努力をしたのでしょう。その努力を放棄し、保険会社同士が示し合わせるようなやり方は、あまりに稚拙で耳を疑いました。どちらの問題も根底に、お客様を軽視する考え方がどこかにあったのではないでしょうか。

【大阪府内で起きた、ビッグモーターによる無断契約への対応】

■昨年2月に、大阪代協会員の契約者へのビッグモーターによる不正募集が発覚しました。
手口は、自動車購入に関する書類の中に保険の申込書を紛れ込ませ、契約者不在時に配偶者と手続きをしていたという、完全な無断契約でした。本件は当該会員のアドバイスによりビッグモーター側の不正契約を取消させたことでお客様を守ることが出来ました。しかし、大阪代協として本件は損保業界にとって放置できないと判断し、ビッグモーター本社と、引受保険会社の責任者である自動車営業部長宛に、問題の報告と、改善の要望を文書で提出しています。一連の経過は近畿財務局に報告を行っています。大阪代協はこのように、健全な保険業界の発展のために具体的に行動しているという事を理解いただきたいと思います。

【極めて重大な局面、我々はどう生きるか】

■前出の通り、保険業界で起こる様々な出来事の報道に、心が揺れることはやむを得ません。しかしながら、一番大事な、絶対に忘れてはならないことは、お客様は保険会社ではなく、我々代理店を信頼して保険に加入して下さっている、という事です。
矢面に立つ保険会社に所属する代理店にとっては非常に厳しい局面だと思います。ですが、今こそ誠心誠意尽くすことでお客様との信頼関係をより強固にすることが最優先です。

しばらくは保険業界の窮地は続くでしょうが、情報を収集し、一緒に対応方法を考え、業界の信頼回復にそれぞれ出来ることを真摯に取り組んでいきましょう、と視聴者に訴えかけました。

保険代理店におけるChatGPTの活用

業務の効率化や将来の労働力不足を補う画期的なツールとして、金融業界で積極的に取り入れられている生成AIのChatGPTですが、普段からChatGPTを代理店業務に活用している伊藤副会長より活用方法の実演を交えた紹介がありました。以下抜粋です。

■詳細な条件を入力し、生成された商談シミュレーションの文面でロールプレイすることで、新人育成に活用できる。
■「Excelでインターネットに自動的にログインするプログラミングを分かりやすく教えて」等、専門的なPC操作であってもChatGPTに入力すると、コマンドを回答してもらえます。

など、一部の事例だけでも非常に魅力を感じますが、ユーザーが入力した情報を随時学んで集約していくので、扱う際には個人情報漏洩に繋がらない様細心の注意が必要です。その点は十分考慮したうえで、業務においてChatGPTを活用し盛り上がっていきましょう、と利用方法を紹介しました。

スタジオはこんな感じでお届けしています!

ここで、大川の屋形船にてLIVEステーションを視聴している船場支部と中継を繋ぎ、現場の楽しそうな雰囲気を共有したあと、7月1日の道路車両運送法、道路交通法の改定により変わった、昨今話題の電動キックボードの取り扱いについて司会者から紹介がありました。

電動キックボードへの対応

【7月の法改定以降、何が変わった?】

■6月までは電動キックボードは「原動機付自転車」として扱われていたが、道路車両運送法の改定により、「特定小型原動機付自転車」に位置付けられた。
■電動車のみで、定格出力が0.6kw以下のものが該当し、電動アシスト付き自転車は含まれない。
■6km/hに速度を制限する装置があれば歩道も走行可能。
■16歳以上であれば運転免許証は不要。
■ヘルメットの着用は努力義務。

【保険の取り扱いはどうなる?】

■自賠責保険は加入必須である。
■任意保険は、自動車保険か、ファミリーバイク特約に含めるかの対応が必要。
■16歳未満での運転は法律違反行為なので補償できない。

加えて、新規に保険を引き受けたり、補償を追加する際には新規購入の乗り物の車種をきっちりと確認することが今まで以上に重要になるので気を付けようと注意を呼びかけました。

7月27日 日本代協と保険会社の対話(活力研報告)】

日本代協は年2回(7月と2月)、損保協会長を輩出する保険会社、すなわち東京海上日動、損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ同和の4社と、保険代理店と保険会社との課題について対話を行っています。
今年度は7月27日に第1回目が行われましたが、山中日本代協副会長より、その内容に関してお話いただきました。以下抜粋です。

山中日本代協副会長

【今起こっている損保業界の諸問題について】

■昨今の不正問題という避けては通れない議題に触れ、各社にコメントを求めた。
各社とも世間に不信感を与えている事、代理店に多大な迷惑をかけていることを詫び、今後は
第三者委員会などを立ち上げしっかり調査するとも話された。

【保険会社の認定代理店以外の代理店に対しての保険会社の意見、スタンスは】

■認定代理店を目指すか否かは代理店経営者の判断。目指さないからといって軽視するつもりは全くない。
■雇用→教育→育成のサイクルを回しつつ、業務品質を維持していくには一定の規模が必要と考える。
■20代30代の代理店社員が少ない。代理店としてはどう考えているのかを聞きたい。
■保険会社社員の教育不足も否めない。共に寄り添えるよう、こちらもより社員教育に注力したい。

以上は内容のほんの一部です。その後、新谷会長と発表の内容を受けてのディスカッションを行いました。
山中日本代協副会長は結びとして、顧客本位の業務運営の中で代理店の成長をどう実現していくのか、数値目標の追求とのバランスも含めて今後も保険会社と意見交換をしてそれ発信していくので、多くの情報を収集し今後の代理店経営に役立てていただきたいと述べられました。

各委員会の“オシ取り組み”紹介

ここで、LIVEステーションを視聴中の堺支部との中継を試みましたが、機材トラブルがあり映像のみで音声までは届かず冷や汗をかきましたが、互いの熱気は伝わったのではないでしょうか?(^_^;)

続いて、各委員会の“オシ取り組み”の、各委員長からの力強いPRがありました。

(企画環境委員会)中塔委員長による「会員の皆様の声を集める取り組み」紹介
(組織委員会)守屋委員長による、「8月29日開催 代理店賠責セミナー」紹介
(CSR委員会)大西委員長による、「ぼうさい探検隊」取り組みのポイント紹介

途中、動画とリンクしてのPR時に動画が流れないトラブルに見舞われましたがなんのその。熱意と勢いでそれをはねのけ、委員長それぞれのカラーを発揮し全力で紹介されました。

エンディング

今回も、タイムリーな題材をふんだんに盛り込んだLIVEステーション。
司会者からの「大阪代協は保険代理店の発展を通じて、お客様と社会の安全と安心に貢献することを目指しています。一緒に活動していきましょう!」との言葉で結びとなりました。

大阪代協はこれからも情報発信に努めてまいります。
暑い日がまだまだ続きます。お身体ご自愛ください。

(記事:広報室 田中編集委員)

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