一般社団法人大阪代協

北摂支部の活動報告

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支部総会と記念セミナーを開催しました。

2020.02.25

北摂東支部と北摂西支部では、それぞれ単独での最後の総会と、合同での最初の総会を連続で開催し、来年度からの新「北摂支部」としての活動計画が満場一致で審議可決されました。
落合和彦さんが支部長予定者として選出され、支部活動の魅力向上と支部の活性化に努めて行くと力強い挨拶をされました。

総会後に記念セミナーを実施しました。
講師をお願いしたのは「子供の安全」の研究に取り組まれている大阪大学大学院人間科学研究科の特任研究員、岡真裕美先生です。
岡先生のアイデアでお知り合いの講談師、玉田玉秀斎師匠にもお声掛け頂き、前段は玉秀斎師匠の講談、後段は岡先生の講演と二部構成にして頂きました。

まずは、四代目玉田玉秀斎師匠の講談。マイクを使わずとも腹の底から響き渡る力強い声の魅力に圧倒されます。
講談師は全国に80人から90人しかいないそうで、日本の人口を1.2億人とすると講談師に出会えたのは150万分の1の幸運、150万分の1の確率で起こることと言えば、隕石とぶつかることや宝くじで1億円当たるのと一緒と笑いを誘います。
講談についての説明もして頂き、講談には600年の歴史があることや、最初は仏教説話や神道講釈から始まったこと、後に講談速記本が大いに流行り、その現存する唯一の出版社がその名の通りの講談社であるという豆知識も教えて頂きました。水戸黄門漫遊記や安倍晴明伝も講談発祥とのことです。
この日の講談は損保代理店向けにセレクト頂いたのか「稲村の火」でした。講談は全会員が初体験だったようですが玉秀斎師匠の芸に引き込まれてみんな大満足でした。

続けて、岡先生に「私たちに何ができる?子どもを事故や災害から守るコミュニティ活動の進め方」をテーマに講演を頂きました。
岡先生のご主人は川で溺れている小中学生を助けようとして命を落とされました。その悲しい経験から子供の安全の研究に取り組まれています。
今回ご紹介頂いたのは安全教育プログラム「ひなどり」です。ひなどりの名前の由来は「ひ」標識作って「な」なくそう事故を「ど」どこでどうする?「り」理解して、の頭文字です。
児童が主体の安全教育で、危険箇所を見つけ、そこでの行動目標を立て、標識・ポスターにすることで実行意図を強固にするものです。
損保協会、また代協が継続的に取り組んでいる「ぼうさい探検隊」と目的は同じ、手法も似ております。
アウトプットが標識なので、それを危険箇所に設置することが出来れば、事故抑止効果は大きく、また継続的に注意喚起が出来るので優れていると思いました。
いい取り組みと皆が評価する一方で、大人の負担から継続がなかなか困難で、校長先生が交代したら学校の方針が変わることもしばしばあるそうです。ぼうさい探検隊と悩みは一緒だなと感じました。
先生の講演は「コミュニティつくりは一朝一夕にはいきません。地道にゆるやかなつながりを広げましょう。」という言葉で締められました。

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