一般社団法人大阪代協

南支部の活動報告

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終活セミナーを開催しました。

2019.11.26

 11月22日(金)、南大阪支部では、仕事に役立つ代協セミナー『終活セミナー エンディングノートの活用方法』を、一般社団法人「親なきあと」相談室 関西ネットワーク 代表理事 藤井 奈緒氏を講師に迎えて開催いたしました。

 「終活」とは、死と向き合い、最後まで自分らしい人生を送るための準備のことです。藤井先生は以前は葬儀社にお勤めの経歴の持ち主であり、しっかりと伝えるべきことを伝えないまま旅立たれた後の遺族の揉めている現場を何度も目にしたそうです。そこでいざという時にそうならないよう、自分の死後の大事な伝言ノートであるエンディングノートの書き方のアドバイスをしているのだそうです。

 一口にエンディングノートといっても様々なフォーマットで出版されており、どれがお薦めなのかよく聞かれるそうですが、ベストなものは無いと答えられるそうです。人それぞれに書き遺しておきたいことは異なるので、本人が良いと思うもので良いのだとか。そんなエンディングノートですが、実は書けない人が殆どなのだと言います。それはなぜか。要するに、【飽きてしまう】からなのだそうです。書いていると今死ぬみたいで気分が暗くなるとか、用意したノートの、自分が書きたい項目の行数が足りなくて嫌になったとか、あーだこーだと飽きている自分を正当化する理由をつけて辞めてしまうのだと・・・。

 自分なら飽きてしまうだろうと自信が無くなってきた私たちの気持ちを引き締める為、改めてエンディングノートを創ることの必要性を[生前][死後]≪緊急≫≪急がない≫にカテゴライズした説明がありました(例えば、[生前]+≪緊急≫は、病気で急に倒れたりして意思の疎通が困難になった時自分の介護はどうして欲しいか、など)。皆、自分自身の時のこと、両親の時のことなどそれぞれにイメージし、自然とうなずきが多くなり、真剣に聞き入っていました。

 続いて、藤井先生の作成したご自身のエンディングノートを実例として示しながら講義は進みます。一冊の本ではなく、市販のポケットタイプのバインダーに、暗証番号、保険証券、診察券、処方箋などのコピー(書き間違い防止と、手間を省く為、コピーで充分だそうです)や、他の冊子のエンディングノートの自分が書きたいページのコピーなどを入れて管理しておられました。どうせ冊子の物を全ページ埋めることは無いので、飽きないように極力手間をかけないのがコツなのだとの事でした。

 楽にラフに自分の気持ちや希望を書き、でも葬式、相続などちゃんと決めるべき事は我々保険代理店をふくめたそれぞれの専門家にきちんと相談しておく。人生の幕引きに際して遺された人たちを困らせないように整理しておく事の大切さを学べた良い機会になりました。セミナーの後は支部会後恒例お待ちかねの懇親会でした。一日の締めに中華料理とアルコールをしっかり堪能することで生きている事を実感し、充実した時間を過ごしました。
                                   (記事:南大阪支部 内川記者)

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