一般社団法人大阪代協

南支部の活動報告

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人と防災未来センターを見学しました

2018.09.26

阿倍野支部では毎年、この時期に課外研修を行っています。

過去には阿倍野防災センター、大阪地方裁判所、自動車板金塗装工場、㈱TAU自動車衝突実験施設などを見学しました。 今年は、9月26日(水)神戸市中央区にある、“人と防災未来センター”を見学しました。この施設は、阪神淡路大震災の経験と教訓を継承し防災・減災の実現のために必要な情報の発信基点となっています。

6月には予想もしていなかった大阪北部地震が発生し、9月には関西に甚大な被害をもたらした台風21号が襲来したこともあり、この企画は期せずしてタイムリーなものになりました。

まず阪神淡路大震災を神戸で被災された語り部の谷川三郎さんのお話を聴き、「1.17シアター」では都市直下型地震のすさまじさを大型映像と大音量で体験しました。復興に至るまでの街と人をドラマ仕立てで上映する「大震災ホール」、震災直後の街を再現した「ジオラマフロア」、震災の記憶を残す・震災から復興をたどる「展示フロア」へと周る90分のルートでした。その他には120分のコースもあり、今回は視聴できなかった「津波体験ブース」もあり、興味を引くものが多い施設でした。

谷川さんは、阪神淡路大震災当時、芦屋市役所の職員で、地震発生から最初に行った対応、直後3日間の救出状況、避難所での様子など20分ほどお話しいただきました。その中には、復興が落ち着いたころに被災者に実施したアンケートについての話がありました。

①避難生活で困ったこと 1位 トイレの水の確保 2位 水と食料の確保 3位 電話の不通

②避難生活での役立ったもの 1位 懐中電灯 2位 ラジオ 3位 バケツやお風呂などに水を貯めておく

アンケート①の1位、②の3位にもありますように、飲料水以外の生活用水の確保が、大事だということがわかります。

関西にはそうそう大きな災害は起こらないと多くの方が思われていたところに、今年は二つの災害が発生しました。遠方では北海道で地震があり、日本で災害が起きない所はないと思われます。災害を食い止めることはできませんが、普段から意識をすれば、防災・減災を行えるということを、改めて考えさせられる課外活動となりました。

(記事:阿倍野支部 中村記者)

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